花儿与少年第1季第5期(Divas hit the road Season Ⅰ)
【ルール】
・この日のテーマは「スペイン旅行開始」編
・7人の組織≒社会の縮図
・さまざまな経歴+性別の違い
→絶えず続く問題への探索
→①どのように人とのコミュニケーションをとればいいか
②人間関係を築いていくべきか
③どんな自分になりたいのか
・旅行日程1/3終了
・スペインへ出発前にフィレンツェでは特別にマネージャーとの再会と財布の返却を許可
・LCCでスペインへ移動
・スペインからは毎日1人100ユーロの制限
・ガイド役を交代
→当番制で毎日ある方法を使って決定する
→やってみてわかる苦しみ、大変さ、困難を経験
【観光場所】
・サグラダファミリア(バルセロナ)
【学べること】
・課題解決
・気持ちの変化
・協力
【意識すべきこと】
・選択する
・提案する
【差別化】
多くの人→相手の立場に立って物事を考えることが難しい。相手の苦しみがわからないので不満が出てしまう。団結力を高めたいけど、いまいちどうやってやればいいかわからない。
あなたはどうしますか?
【考えると良いこと】
前提条件
「状況」
毎日の生活費が限られている・未知の土地・自国の言葉が通じない環境
「人」
異なる世代で構成された組織
「獲得したいもの」
ルーティンから脱却した幸せな生活
新しい経験
新しい人間関係の構築
コミュニケーションの重要性
【注目すべき焦点】
1.心境の変化
ガイド役への文句が感謝、苦しみ、大変さへの理解に変化しました。イタリアでこの役を務めた張翰から他の人へ、変更になりました。それまでは彼への文句や不満を言っていたけれども、彼の苦しみや大変さを理解したようで、感謝するようになりました。
ガイド役が張翰(男性・当時29歳)から李菲儿(女性・当時27歳)にバトンタッチしました。もちろん彼女はルール変更後はじめてのガイド役なので、難しさがあります。
そこで、彼女が取ったやり方はこうでした。まず情報収集です。みんながどこを観光したいのか、どんなものを食べたいのかを前もってリサーチしておきます。その情報をもとに、計画を立てました。ガイドブックを見ながら、何時にどこへ行きどのくらいの時間を設け、何時にそこを出発しどこで食事をするのか。細かいスケジュールを調整しました。
みんなより先回りして行動するのです。例えばサグラダファミリアを観光したとき、みんなより20分先に出発し、その近くにある食事できる店を数軒見つけておきました。ビュッフェスタイルなのかオーダー形式なのか、値段はどれくらいするか、どんな料理なのかを把握しておきます。あとでみんなと再合流するとき、彼らに説明してなんとなく想像できるくらいまで情報を掴みます。
このように、自分を犠牲にして先に行動を起こすことをしました。他人目線で物事を考えたということです。自分の楽しみや自分がほしいものを優先するのではなく、他人を楽しませることや他人に満足してもらうことを最優先に考えました。
先日あるYouTubeチャンネルを見たら、この話題にぴったりな話をしていました。
山田孝之「やっぱり不満が出るわけじゃないですか。プロデューサーって何やってんだろう?現場いるけど。わかんない。でも、自分がやってみればいいんですよ。そしてそっち側に立ってみると、その人たちの苦しみとかもわかるわけだし。何かわからない人のことを『あいつなんだよ、わからない』って言っててもしょうがない。1回その人と同じことをやってみよう。やり始めてやっぱりそうすると、プロデューサーの苦しみもわかってくるし。」(26:28~、藤森慎吾のYouTubeチャンネル【ダチ飲み】相方あっちゃんに会わせたい。藤森慎吾の華麗な交友関係【山田孝之さん×オリエンタルラジオ】)
ガイド役として全うしている人とガイド役に対して不満をためているその他大勢。山田孝之さんの話はこれとまったく同じですよね。ガイド役の苦しみとみんなの苦しみは全然違うわけです。ガイド役はみんなの意見を取り入れリサーチする。徹夜してまで観光場所や食事場所の確認をしたり、目的地までの道のりの確認や行き先の順序を決めたりする。不満をためている人たちは、長蛇の列に並んだり仲間の誰かがはぐれたりする苦しみをガイド役にぶつけてしまう。
そんなときに、自分がその役割を引き受けてみればいいんです。自分がガイド役になって「こんなに頑張っているのに!」と思っていても、周りは自分に対して不満をためている可能性が高いです。相手の立場に立ってやってみることが、どんなに難しいことなのかが骨身にしみてわかります。
そうすると、さらに次の課題が浮かび上がってきます。ガイド役を交代したあともみんなで協力しようとするか、もしくはガイド役の責任をその人だけに押しつけ自分は悠々自適に過ごすかという問題です。つまり、チームに協力するかしないかということです。
自らが積極的にチームに関わり他者を助けようとするか、もしくは誰かがわたしの代わりにやってくれると信じて他人事にしてしまうか。前者の場合はもしかしたら、あの子はわたしたちが助けなないといけないよねと思わせて心配させてしまうというパターンも考えられます。なかには、「わたしはガイドをしたくない。ずっとガイドされる立場でいたい」という人もいます。人によって性格は違うので、そう思う人も出てくるでしょう。
その一方で、張翰がこれまで一人でガイド役をこなしていたのを見ています。自らが積極的に仲間たちと関わり他者を助けようとすることはメリットなんだとわかれば、誰かがわたしの代わりにやってくれると他人事のように思うことがデメリットであることは一目瞭然でしょう。あなたはわたしを助けてくれたから、わたしもあなたを助けたい。あなたはわたしを助けてくれなかったから、わたしもあなたを助けたくない。すごく簡単かつ単純な論理です。
2.団結力を高める
前回の記事で集団行動か単独行動かの話をしました。まだ読んでいない方はぜひ読んでくれると嬉しいです。とはいえ、集団行動をとるうえで団結力を高めるにはどうすればいいのでしょうか。
その前に、団結力を高められないわけを考えてみます。社員旅行を例にあげます。社員旅行に参加したくない理由を考えると、団結力を高められない理由が見えてきそうです。すると、嫌いな人や苦手な人と長時間一緒にいたくない、団体行動になるため行動が縛られる、宴会や出し物への強制参加などが考えられます。好きな人や一緒にいて心地よい人がいないと団結できなさそうです。1から10まですべての行動が縛られるのも結束力を阻害する原因になりえます。何かへの強制もチームはバラバラに導く要因に挙げられます。
じゃあ、どうすれば団結力を高めるのかを考えてみます。するとまず、目的を明確にすることが大切です。 社員旅行の目的を明確にすることで、参加者全員が同じ方向を向いて、楽しめる旅行になります。例えば、コミュニケーションの促進やリフレッシュなどが考えられます。つぎに、自分なりの楽しみ方を見つけることも大切です。社員旅行はみんなが同じ行動をすることが多いですが、自分なりの楽しみ方を見つけることでより充実した旅行になります。例えば、現地のグルメを堪能する、観光地でのショッピング、スポーツやアウトドア体験などが考えられます。
目的を明確にすることは実は、出演者の一人も明言していました。彼女は「自分がいったい何をしにここに来たのかを考えましょう。少なくともその大原則は守りましょう。」とインタビューに答えています。この番組の場合でいうと目的は、異なる世代の芸能人と若者たちの異国での冒険を通して、新しい生活形態のなかで人間関係や幸せの経験を表現することです。これが番組の目的です。それを念頭に置いたうえで毎日の生活費が限られていて、見知らぬ土地そして自国の言葉が通じない環境のなか、さまざまなチャレンジに取り組みます。
そこで、困難の乗り越え方を見つけたり、異文化に触れて新しい価値観を理解することに努めたりします。集団行動を通して、協力したりチームワークを磨いたりします。日常のルーティンから脱却して、新しい経験を獲得する大切を促進します。それを前提に、自分はこの組織にいることの意味を考えます。
団結力を高めるために、参加者全員が同じ方向を向いたほうがいいでしょう。これはスポーツを例えに出すと、とてもわかりやすいと思います。2022年サッカーW杯または2023年WBCの日本代表を思い出してください。なぜ見事にあそこまで一致団結して世界の強豪を打ち負かすことができたのでしょうか。全員が同じ方向を向いていたからにほかなりません。絶対に勝って世界チャンピオンになりたい。新しい歴史を刻みたい。これですよね。
じゃあ、自分はいったい何のためにここに来たのかを見つめ直しましょう。チームの目的やそれに応じた自分自身の目的をもう一回考えてみましょう。そうすることで、団結力を高めるために自分には何ができるかが見えてくると思います。
とはいえ、それぞれの習慣の違いがあったらどうするべきか?ここが問題になりそうです。人によって、起床時間の違いや食習慣の違いなどが当然あります。個人を尊重したうえで計画を立てるべきでしょうか。あるいは、みんながお互いを尊重したうえで妥協点を見つけたほうがいいのでしょうか。
番組では午前中は各自が自由に行動し、午後からみんなで一緒に行動しようという計画を立てました。これは、午前中はプライベートの時間を尊重することで、みんなの意見が一致したといえます。ある人の習慣は22時に就寝し、7時に起床する。ある人の習慣は3時に就寝し、10時に起床する。ある人の習慣はご飯とみそ汁、ある人の習慣はバナナとヨーグルト、ある人の習慣はホットケーキとコーヒー。いくら集団生活を行いチームワークを磨くからといって、起床時間も就寝時間も同じでは誰かが苦しくなるでしょう。朝ごはんはこの時間でこれを食べなさいと好きでもないのに強制されたら、息が詰まる思いをするでしょう。
チームの行動を縛りすぎたりむりやり強制したりすると、かえって逆効果になります。団結力を高めるどころか、チームを崩壊させることにもなりかねません。
そうならないように、みんなの妥協点を見つけて折り合いをつけると、誰もが幸せを感じることができます。団結力を高めるために、集団行動をするのも大切だし、チームワークの意識を持つのも大切です。しかし、そこだけに縛られ過ぎてもいけません。
【内容】
・財布が返却されマネージャーとの再会が許されたとき、人はどんな行動にでるのか?
(経済的自由と精神的自由を手に入れたとき)
→お土産を買う、食事する(現地のご飯、自国のご飯)、洋服を買う、思い出話をする、苦しみや文句の吐露、撮影以外での面白話
・LCCでの移動(イタリアからスペイン)のとき、国際ルールとしてスーツケースは1人1つ23kgまで。重量オーバーは別途追加費用を負担しなければならない
→チェックインのときに初めてそのルールを知ったら?
・チェックインを悠々自適に過ごしていていいのだろうか?
(番組側からの警告+のちにトラブルになる)
→余裕をもって行動したほうがよい
・誤ってパスポートと搭乗券をスーツケースに入れてしまったら?
(しかもチェックイン終了時間まで残り10分)
・ガイド役への文句が感謝苦しみ大変さへの理解に変化
・ガイド役を交代してもみんなで協力する?責任をその人に押しつける?
→自ら他者を助けようとする(助けなきゃいけないと思ってしまう)か我関せず誰かがやってくれると他人事になる
・ガイド役(李菲儿)の難しさ
→先回りして行動、自分を犠牲にして先に行動を起こす
→他人を楽しませる、他人に満足してもらう>自分の楽しみ、自分が欲しいもの
・団結力を高めるには?
→自分が何をしに来たのかを考える、少なくとも大原則は守る
→とはいえ、習慣の違い(起床時間の違い、食習慣の違いなど)があったらどうする?
→午前中は各自が自由行動、午後からみんなで一緒に行動などあらかじめ計画しておく
・サグラダファミリアのチケット購入問題
→1時間に及ぶ長蛇の列で待つ
→早めに来てあらかじめ購入すべきだった?
→有名観光地が長蛇の列にならないわけがない
・実はあなたの知識は間違えている
→出演者のアウトプットがほとんど間違えていた(通訳イヤホンでインプットしているのにもかかわらず)
→その知識もったいないかも?正解しているという思い込みもよくない
【課題解決の例】(番組内より)
・チェックインを悠々自適に過ごしていていいのだろうか?
・誤ってパスポートと搭乗券をスーツケースに入れてしまったら?
・団結力を高めるには?
・サグラダファミリアのチケット購入問題において、早めに来てあらかじめ購入すべきだった?
・実はあなたの知識は間違えていたら?
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