花儿与少年第1季第8期(Divas hit the road Season Ⅰ)
【ルール】
・ガイド役ラスト3日間は全員が1人を指名して投票した結果、刘涛に決定
【観光場所】
・ロンダ
・カディス
【学べること】
・課題解決
・生き方の再定義
・人間関係の構築
【意識すべきこと】
選択する
提案する
【差別化】
多くの人→「人生はなかなか自分の思い通りにいかない」「普段の生活のなかで、予想外の出来事が頻繁に発生する」と嘆く。「他人への関心が薄く、自分への関心が高い」
あなたはどうしますか?
【考えるべきこと】
1.前提条件
「状況」
毎日の生活費が限られている・未知の土地・自国の言葉が通じない環境
「人」
異なる世代で構成された組織
「獲得したいもの」
ルーティンから脱却した幸せな生活
新しい経験
新しい人間関係の構築
コミュニケーションの重要性
2.旅行
旅行と日常は正反対です。旅行へ行く意義は日常のルーティンからの脱却です。普段の自身のキャラクターを手放すことです。そうすれば、自分らしくなれます。自分とはどういう存在かを再認識することができます。
例えば、役者は普段の仕事において、他人に扮して演じるのがルーティンです。自分自身ではない何者かになりきって演技をします。そのとき、セリフや動作の決まりもあります。自分ではないその役のキャラクターになりきるのが日常です。しかし旅行に行くことによって、その日常生活を一時的に離れて自分を見直すことができる機会をつくれます。
ルーティンから脱却して新しいコミュニティに参加することは、良い手段の一つでしょう。番組では役者、モデル、歌手たちがルーティンから離れて海外旅行にチャレンジしました。その旅行は毎日の生活費が限られていて、慣れない未知の土地、自国の言葉が通じない環境でした。さらに条件は、異なる世代で構成された7人の組織(当時の年齢で、上は60代後半、下は20代前半)です。
このような旅行はそれまで知らなかった人たち(理解しているようで理解していなかった相手)とコミュニケーションをとり人間関係を構築しないといけないとき、どう自分を奮い立たせるかを学ぶことができます。
だからこそ計画を提案してください。「わたしはこう思うんだけど、あなたはどう思う?」と自分の意見や考えをまず表明しましょう。「自分はこうしたい」「俺はこうすべきだと思う」と自分の考えを主張すると、相手が受け入れてくれなかったらどうしようと不安になるかもしれません。もしくは、自分の考えをまず表明するのは自分勝手でわがままだと思われてしまうのではないか、と考えてしまうかもしれません。たしかに、自分が主張することと相手が許容して受け入れてくれることは別の話です。だから、論理的思考力を鍛えましょう。
なんでこうしたほうがいいのか理由を説明すればいいのです。こうしたらみんなが得をするよと納得させるんです。
これまで私は、旅行の目的はルーティンからの脱却や問題解決能力を養ってくれることを主張しました。この番組のように、自国の言葉が通じない未知の環境でそれまでの人生でしたことがなかった新しい経験をすることは、将来に必ずプラスになります。みんなで行く旅行の目的は「どこへ行くか?」ではありません。「みんなで一緒にいること」です。集団行動を学ぶことによって、充実した人間関係を幸せと定義するならば、幸せとはこの人たちといて心の底から楽しいと思えることです。このコミュニティに所属することで、みんなから受け入れてもらえる、認めてもらえる、褒めてもらえる。そう思うことができたら幸せだと感じるでしょう。
【注目すべき焦点】
1.旅行とは人生である
「人生はなかなか自分の思い通りにいかない」
「普段の生活のなかで、予想外の出来事が頻繁に発生する」
そういう感じる人は多いのではないでしょうか。かくいう私もそのうちの一人です。理想の人生や生活スタイルはたしかにあります。大きさはどうであれ、多少なりとも自分が持っている夢はあります。しかし、そこへたどり着くためには並々ならぬ努力が必要です。
旅行なんてまさにそうです。ものを失くしたらどうしましょう。この番組でもありましたが、パスポート、身分証明書、バッグがスリに遭いました。携帯もお金も持っていなかったらどうしましょう。泊っているホテルの名前や住所がわからず、夜中3:30まで迷子になっていました。お金がなくて現地の人や同胞のファンに食事を奢ってもらった人がいて、出演者同士で衝突しました。みんなで行動をしているのにもかかわらず、気づいたらいつも迷子になっている人がいたらどうしましょう。集団行動が苦手な人がいて、輪から外れてしまう人もいました。
人生はなかなか自分の思い通りにいかないのが普通です。誰かに対して自分の期待通りに行動してほしいと思っても、その人はそう行動してくれません。期待とは真逆の行動をするのがもはや普通です。こういう人生を歩みたいと思っていても、気づけば180度違った夢とはかけ離れた生活をしているなんてこともあります。
普段の生活のなかで予想外の出来事が頻繁に発生するのが普通です。お気に入りの洋服にシミをつけてしまうことがあります。電車に乗ろうとしたら人身事故に遭って運転再開まで時間がかかることもあります。誕生日に同僚がサプライズパーティーを開いてくれ、予定していた計画を潰れてしまうこともあると思います。
旅行と人生はそのくらい似ています。不確実性が高いのです。その過程を楽しむことができるかどうかが大切です。
人生において、目の前に立ちはだかる課題に対して、助けてくれる人はそう多くはいません。人によって、人生に求めるものが違います。夢も違うし、どんな生活がしたいかも人それぞれです。唯一同じ目的があるとすれば、幸せに生きたいと思うことではないかと思います。ただやはり、その手段は人それぞれです。
結婚する人もいればしない人もいる。子供を産む人もいるしいらないという人もいる。いろんな考えがあってもいいし、さまざまな選択肢があってもいいと思います。ただ一つ言えるのは、自分の力に頼るしかないということです。自分の人生に責任を取れるのは、自分自身だけです。他人はあなたに命令するかもしれません。
「この大学に進学しなさい」
「大企業に入って安定した生活をしなさい」
「お前みたいなやつはそんなことで転職するようではどこへ行ってもダメだ」
「わたしたちを安心させなさい。海外なんて治安が悪いから行かないで」
こうやってあなたの成長機会を妨げる人が出てくるでしょう。しかし、こういう人はあなたの人生に責任を取ってくれません。しかし、自分で選択し決断した人生は、自分自身で責任を取れます。自分次第で結果を変えることができます。人生はなかなか自分の思い通りにいかないし、普段の生活のなかで予想外の出来事が頻繁に発生するし、もうどうしたらよいかわからない。そんなこともあるでしょう。
そんなときに旅行とは人生である、これを思い出してください。自分らしくなれます。自分とはどういう存在かを再認識することができます。
2.旅は人を成長させる
旅行を通して、人は人間関係を構築する過程について、周りの人から学ぶことができます。ある出演者はこう言いました。「最初は周りへの関心を持っていませんでした。時間が経つにつれて、徐々に周りへの関心を持つようになりました。やっと自分は何をすべきかわかったところで、この旅は終わりを告げてしまいました。」
旅行を通して獲得したいものは、ルーティンから脱却して幸せを感じること、新しい経験、新しい人間関係の構築、コミュニケーションの重要性です。自国の言葉が通じない未知の環境に身を置くこと、これはまさにルーティンから脱却や新しい経験といえます。食事をするときの注文の仕方、タクシーで行き先を伝える言い方、道に迷ったときの聞き方、切符の買い方。このような一つ一つの問題に向き合わなければなりません。
そのような課題が浮かび上がってくるたびに、新しい人間関係の構築、コミュニケーションの重要性を知ることになります。食事をするときの注文の仕方がわからなければ、みんなでどういうふうに言えば店員に伝わるのか考えるでしょう。タクシーで行き先を伝える言い方がわからなければ、どういうふうに言えば運転手に伝わるのか話し合うでしょう。
日本にいていつもなら簡単にできることが、海外旅行に行くと簡単ではなくなります。一つ一つの課題を解決しクリアすることによって、幸せを感じることができます。やってみると意外とできるんだなあと自己肯定感が上がることもあると思います。その成長がやがて自信になります。
旅は人を成長させるとはいいますが、この番組では、リーダーシップを発揮することで成長できることを教えてくれました。自分たちの力で、空港でタクシーを手配すること。ホテルのチェックインとチェックアウトをすること。観光地や食事場所を計画し、チケットを購入するときは長蛇の列に並ぶこと。レンタカーを借りること。何から何まで他者の力を借りずに、自分たちの力で解決しました。いくつもの困難が待ち受けていましたが、すべてを自分たちで乗り越えました。まさに、旅が人を成長させてくれました。
複数人で旅行に出かけたとき、誰がガイド役、リーダーになるべきでしょうか。その役割を任せるとき、何を基準に選べばよいでしょうか。例えば、素質、能力、やる気、信頼度などがあると思います。
何か魅力的な特筆したスキルがある人がやるべきか。または、リーダーを設けずみんながそれぞれできることを補い合いながらやるべきか。人によってさまざまな意見があると思います。私自身はこの番組を見たとき、その人に対して信頼できるかが重要なのではないかと感じました。
番組では、ラスト3日間のガイド役は全員が1人を指名して投票することにしました。そこで投票された数が多い人がその役割を担当するのがルールでした。結果として、刘涛(女性・当時36歳)に決定しました。これが意味するのは、選ばれた人はみんなから信頼されている、リーダーとしての素質が認められているということです。
彼女には、他の人がガイド役を任されたときと違う行動をしていると感じるシーンがありました。それは確認作業を絶対に忘れないことです。予定の変更、みんなの意見を集めること、それに伴う起床時間や出発時間の伝達、出発までの予定やルーティンを聞くこと、みんなの体調不良の確認など細かなことを怠りません。こういう小さな確認をすることで、みんなからの信頼感を得られるものです。
また、彼女には統率力もありました。ガイド役を任されていないときでもホテルのチェックインを済ませます。空港からホテルまでのタクシーを手配します。レンタカーで移動するときには運転手になります。ある観光地で有料エリアまで見学したいグループとそうでないグループに分かれてしまったら、人数の少ないほうに付き添ってあげます。バーに行ったとき、年長者たちが早めに帰宅して次の日に備えたいと言ったら、彼女らに付き添って宿泊先に一足先に帰りました。
自分がどう楽しみたいかというより、みんなが楽しむためには自分はどう行動すればよいかと考えているように見えました。他人目線の行動ができるから、物事を判断したり決断したりのも速いです。だから、みんなから信頼感を得られました。リーダーシップ能力が高いと評価されました。
このように旅行を通して、人は人間関係について学ぶことができます。そのとき、旅は人を成長させてくれます。成長を感じられれば、自ずと幸せも感じられるでしょう。
【内容】
・本当は伝えたいことがあるけどなかなか言い出せないときどうする?
→伝えたいけど言い出せない、逃げ出したい気持ちになる
→置き手紙に残しておく
・要求が高い
→誰が何かを発言する、アイコンタクトをとる
→必要以上のものを受け取りすぎる、敏感に物事をキャッチし過ぎる
・誰がガイド役(リーダー)になるべき?
→基準、素質、能力、やる気、信頼度など
→何か魅力的な特筆したスキルがあるorみんながそれぞれできることを補い合いながらやる
・確認作業を忘れないリーダー(起床時間、出発時間、出発までの予定ルーティンなど)
・人間関係の構築する過程で周りから学ぶ
→最初は周りへの関心を持たなかった
→徐々に周りへの関心を持つようになった
→楽しみが見つかった
・年齢を言い訳にしない
→学習、記憶、やるべきこと、語学学習、力仕事など
→優先順位の問題か?工夫せよ
・ものを失くす癖があるときどうする?
(本、ガイドブック、スマホ、パスポート、バッグ、財布など)
・人生は思い通りにいかない、予想外の出来事が頻繁に発生する
→その課題に対して助けてくれる人はそう多くない
→自分の力に頼るしかない
→自分次第でいい結果を出すことができる
【課題解決の例】(番組内より)
・本当は伝えたいことがあるけどなかなか言い出せないときどうする?
・誰がガイド役(リーダー)になるべき?
・人生が思い通りにいかないとき、予想外の出来事が頻繁に発生するときどうするべき?
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