海外旅行で見つける人生と幸せのヒント

花儿与少年第1季第1期(Divas hit the road Season Ⅰ)
【番組情報】
・テレビ局:湖南衛星

・放送期間:2014年4月25日~2014年6月13日の毎週金曜日夜22:00

・全8回放送

・レギュラー陣:鄭佩佩張凱麗許晴刘涛李菲儿張翰華晨宇

・冠スポンサー:碧生源

・番組カテゴリー:旅行リアリティ番組

・概要:番組では、2人の「少年」が5人の「姉姉」を率い、イタリアからスペインまでの15日間にわたる、
マネージャーやアシスタントなしの旅行を行う。毎日の生活費が限られた状況のもと、未知の土地や言葉が通じない国で、異国のバックパックの不思議な旅を成し遂げます。

【今回学べること】
・課題解決
・一人ひとりの考え方の違い
・男女の考え方の違い

【意識すべきこと】
選択する
提案する

【番組形式】
1.番組の目的
この番組は、異なる世代の芸能人と若者たちの異国の冒険を通じて、新しい生活形態の中での核心的な人間関係や幸福な経験、由来を表現します。視聴者に親子関係、友情、コミュニケーションの重要性を認識させます。

2.番組制作
番組の収録前には何度か現地の事前調査がありました。現地で旅行するときに発生する一般的な費用はいくらくらいか理解に務めました。収録中には芸能人のマネージャーとアシスタントは同じ国に滞在しますが、同じ都市には滞在しないことが条件です。また、2つの場所の間には少なくとも3時間の距離が必要です。収録中は絶対に、芸能人のマネージャーやアシスタントがこっそり買い物を手伝うことを許しません。

1話の制作には、おおよそ400時間の素材が必要でした。よって、最速で15日で編集が完成します。すべての資料は、5つの機械を使用し、24時間稼働しています。編集スタッフは毎日わずか5〜6時間しか寝ることができませんでした。

3.番組の特徴
美しい景色や独特の伝統文化のあるロケ地を置いておいても、番組のゲストにとっては「不可能な任務」に等しいものです。さまざまな状況や予測不可能なできごとが常に発生します。ゲストが捉えたリアルな状態や芸能人の生活の一端を完全に追跡し、さまざまな視聴者の要望に応えることができます。

【番組評価】
1.「花儿与少年」は一方で、人々が生活のプレッシャーに対して精神的な欲求を抱え、リラックスした生活やネガティブなプレッシャーを解放することへの渇望を反映しています。他方で、異なる女性の組み合わせと青春の若者との多様な人間関係の重なりにより、番組は人間関係の障害が普遍的な現象となる深い反省と考察を引き起こします。また、「個人旅行形式(自分たちで計画をたてて自由に色々な所を旅行すること)」の紹介は、広範な視聴者に新しい生活様式を提案し、旅行の新しい方法を導入し、
特に多くの若い人々に愛されています。多くのウェブユーザーや視聴者が、家族や友達と一緒に異なる文化や風景を体験するために海外に出ることを希望していると表明しています。(搜狐娯楽評)

2.番組は、赤の他人との社会的な相互作用のジレンマを解決しようとしています。視聴者は芸能人がイタリアとスペインの2つの国で旅行する様子を見ることができますが、番組はシンプルに芸能人のプライバシーを消費するだけでなく、人間関係、感情の交流、共同成長、収穫などにおいて、生き生きとした表現を行います。番組は美しい異国の雰囲気を描き、彼らが歩いた足跡が旅行者たちが追いかける場所となります。(鳳凰娯楽評)

【視聴率】
放送日:CSM30城市網視聴率情况/ランキング/CSM50城市網視聴率情况/ランキング

第一期2014年4月25日:1.81%/1位/1.664%/1位
第二期2014年5月2日:2.09%/1位/1.843%/1位
第三期2014年5月9日:2.04%/1位/1.790%/1位
第四期2014年5月16日:1.96%/1位/1.639%/1位
第五期2014年5月23日:2.05%/1位/1.838%/1位
第六期2014年5月30日:2.1%/1位/1.918%/1位
第七期2014年6月6日:2.01%/1位/1.909%/1位
第八期2014年6月13日:1.97%/1位/1.875%/1位
平均視聴率 2.0%/1.81%

【ルール】
・15日のイタリア/スペイン旅行
・女5人男2人(68歳女・51歳女・44歳女・36歳女・29歳男・27歳女・24歳男)
・マネージャーなし/助手なし
・経費は有限(イタリア1日120ユーロ(約16800円)・スペイン1日100ユーロ(約14000円)※2014年当時のレート1ユーロ約140円で換算)
・目、頭、足で楽しむ旅行を目指す→財布とスマホは旅行出発前に没収し現地のガラケーを支給
(iPadとパソコンはOK)
・15日間で計3回スタッフにヘルプチャンスあり(×1人3回)
・旅行=無限に起こる選択の連続
・张翰によるガイド役(ローマのホテルを予約・グループを組織し外国語の学習)
・华晨宇による経費(会計)

【番組全体から学べること】
「花儿与少年第一季」(Divas Hit the Road Season Ⅰ)は、中国のバラエティ番組で、有名な若手芸能人たちがグループを組んで、海外旅行をしながら様々な挑戦に取り組むという内容です。この番組は、単にエンターテイメントとしての面白さだけでなく、人生の大切な教訓を教えてくれる要素も含まれています。

まず、この番組は自立と自己成長の大切さを強調しています。出演者たちは、旅行中に予期せぬ問題や困難に直面し、それらを乗り越えるために協力し合い、自分たちの力で解決策を見つけなければなりません。これは、日常生活で直面する困難や挑戦を自分の力で乗り越えることの重要性を示しています。日本で生活している人々にとっても、自立心を持ち、困難に立ち向かう姿勢は、幸せへの道を切り開く鍵となります。

また、番組では様々な文化や習慣に触れることで、視野を広げ、異なる価値観を理解する重要性も教えてくれます。異文化を理解し、尊重することは、グローバル化が進む現代社会でのコミュニケーション能力を高め、人間関係を豊かにするために不可欠です。日本人にとっても、異文化理解は自分の人生をより豊かにし、幸福感を高めるための重要なスキルです。

さらに、番組は協力とチームワークの大切さを示しています。出演者たちは、個々の強みを生かしながらも、チームとして協力することで困難を乗り越えていきます。これは、社会生活においても同じで、他人と協力し、共に成長することが、より良い結果を生み出し、個人の幸福にも繋がります。

最後に、この番組は、日常から離れ、新たな経験をすることの大切さを教えてくれます。日常生活から一歩外に出て、新しいことに挑戦することは、自分自身を見つめ直し、新たな発見や成長を促します。日本で生活する人々にとっても、日常からの脱却は、心のリフレッシュや自己成長の機会となり得ます。

以上の理由から、「花儿与少年第一季」は単なるエンターテイメントに留まらず、自立、異文化理解、協力、新たな経験の大切さを教えてくれる貴重な番組です。これらの教訓は、現代日本で生活し、より幸せを追求する人々にとって、役立つものと言えるでしょう。

【差別化】
多くの人は(海外)旅行を文化体験(その土地ならではの食事を楽しむ・その土地ならではの雰囲気や景観を楽しむ・歴史的建造物や現代アートを楽しむ)、治安の良さ、コスパ重視(旅行費用が安いうえで満足感がある)などに価値を見出しています。(海外)旅行での不安要素として、言葉が通じないをあげています。

あなたならどうしますか?

【考えるべきこと】
1.前提条件
「状況」
毎日の生活費が限られている・未知の土地・自国の言葉が通じない環境
「人」
異なる世代で構成された組織
「獲得したいもの」
ルーティンから脱却した幸せな生活
新しい経験
新しい人間関係の構築
コミュニケーションの重要性

2.海外旅行の意義とは?
日常のルーティンから脱却することができるということ。日本でいつも何気なく無意識のうちに行っている「ルーティン」が一切ない世界で、発生した問題にどう解決していくか?これが海外旅行の意義だと、わたしは思います。

日本から一歩外に出たら、環境や状況は日本とは何もかもが一変します。知らない言葉が街中で飛び交います。周りには知らない人たちがたくさんいるのです。それだけではありません。目的地がどこにあるかわからない。駅やコンビニ、スーパー、ホテルさえどこにあるかわからない。そもそも空港を出てから、どの方向に進めばいいかすらわからない。ましてや、交通系切符の買い方もわからない。食事するときの注文の仕方、道に迷っても道の聞き方さえもままならないこともあるでしょう。

このような問題に向き合わうことになるため、ひたすら脳のトレーニングができるのです。これが繰り返されると、問題解決能力の向上に繋がります。

ではなぜ、問題解決能力の養成をすべきなのでしょうか?それは、自己成長に繋がるからです。目的地がどこにあるかわからないから、そこに行くのをやめてしまうのでしょうか?海外に到着したものの、どの方向に進めばいいかわからないから、帰国日までずっと空港にいますか?地下鉄の切符の買い方がわからないから、目的地がどんなに遠かったしても、そこまで歩いていくのだろうか?せっかく入ったレストランで、食事の注文ができないから、なにも食べずにいるのでしょうか?

おそらく、そういう選択はしないと思います。むしろ、それらの問題を解決しようと、藁をもすがる思いで頭を働かせるはずです。人によってどんなやり方をとるかは違うかもしれません。しかし、ある種の方法を使って、行動に起こすことは間違いないないでしょう。例えば、知っている言葉を駆使して人に聞く。身振り手振りでどうにか知らせる。翻訳機を使う。イラストを描いて相手に見せるなど、考えればきりがありません。

最初は恐怖や不安に感じるかもしれませんが、慣れていくと実に面白いです。実際にやってみると「あっ、意外とやってみるとできるもんなんだなあ」と心から理解できます。そのときに必要なのは、勇気を振り絞って一歩を踏み出すことです。

それが、人間関係やコミュニケーション能力の向上にも繋がります。というのも、多様な考え方に触れることができるのです。一人ひとりの考え方ってこんなにも違うのだなあと、思い知らされます。他人に対して寛容になる勇気をもつことができます。正解はたった1つだけではないことがわかるようになります。

わたしたちは、もっと他人の意見に耳を傾けてもいいし、もっと他人に相談して問題を解決してもいい。もっと自分の思った通りに従ってもいいし、もっと他人と協力して話し合って意見を戦わせて問題を解決してもいいのです。物事をいろんな角度から捉えてみる必要があります。常識に囚われ過ぎず、柔軟に対応していく必要もあります。

【注目すべき焦点】
1.お金と携帯はそんなに大切?

この番組の面白いポイントの一つは、旅行の出発前にみんなの財布とスマホを没収されるところです。理由は簡単です。一つは、決められた経費のなかから、みんなでやりくりして楽しみましょうということ。もう一つは、この旅行では自分の目と頭そして足で楽しむ旅行にしましょうということ。

しかしこれには、出演者全員が青天の霹靂でした。みんなが顔を見合わせて「こんなにルールが厳しいのか??」と表情を捉えられました。ここからわかるように、現代の生活ではお金と携帯は非常に重要なものであることは間違いないようです。

みなさんも思い出してみてください。お金があれば好きな洋服がいっぱい買えるし、好きな食べ物がたくさん食べられますよね。スマホがあれば誰とでも連絡が取れるし、暇な時間があればいろんなコンテンツを見て感動を味わえます。そんな素晴らしいツールを2つも没収されるなんて考えたことがありますか?

実はわたし自身も、これに似ている状況に出会ったことがあります。まずは携帯についてです。わたしが通った高校では、修学旅行としてアメリカ・カナダへの北米研修旅行がありました。期間は2週間です。出発前にルールを確認しましたが、そのなかには携帯は没収ではないですが、携帯を持参するのは禁止でした。その当時はなぜだかわかりませんでしたが、おそらく学校側の狙いは、この番組の狙いがあったのではないかと、今なら思えます。

クラスメイトのなかにはそのルールに反発するように携帯を持っていき、こそこそ使っている人もちらほらいました。わたしはこの旅行中に携帯を使うことはできませんでしたが、なにも困ったことはありませんでした。精神的にも余裕で暮らせましたし、むしろ快適だったとさえ思えました。

そのときに学んだことは、制限のあるなかで最大の楽しみを見つけようということです。いま置かれた環境でどうすれば楽しむことができるのか、を工夫するということでした。携帯がないから、クラスメイトとの会話が必然的に増えました。携帯があったらきっと、携帯をいじって彼らと会話してなかったと思います。写真を撮ることもできないので、見るもの食べるもの触るもの、すべてのものを味わうつもりでいました。

このエピソードを聞くと、きっとこう思う人がいるかもしれません。

「それは時代の流れの問題ではないか?」

たしかに、これは一理ありますよね。その当時、まだスマートフォンというものは普及していませんでした。SNSなんて周りにはやっている人がだれ一人いませんでした。mixiや前略プロフィールが流行っていたときです。だから、当時は携帯がなくても今ほど困らないだろうと。

しかし、本当にそうなのでしょうか?わたしは、携帯はたしかに便利なツールですが、持っていないと生活できなくなるようなものではないと思います。なぜ携帯がないと困るかというると、あなたの周りの人みんなが使っているからではないででしょうか?では、子供のころをしっかりと思い出してください。

小学生や中学生、高校生のときは、携帯がなくてもそこまで困りませんでした。当時の連絡ツールといえば、電話とメールです。SNSは今ほど盛り上がっていませんでしたし、YouTubeなどの映像コンテンツもそれほど普及していませんでした。

しかし大学生になると、携帯がないと困るようになりました。SNSが発展し、LINEやTwitterはやってあたりまえ。英語の授業ではFacebookのアカウントがないと不便になるほどでした。社会人になったらなおさらです。

もし「今日から一週間スマートフォンを没収します!これは一週間後にお返しします!」といわれたら、99%の人が青ざめると思います。なぜなら、いまや携帯は、命の次に大切なものとといっても過言ではないですから。さらに、こんなスマホ全盛期の時代にわたしたちは海外に行くと、必ずといっていいほど、まずWi-Fiを探すクセがありますよね。日本にいようが海外にいようが、絶対にスマホは触っておきたいんですよね。

つぎはお金についてです。小学生のときはお金がなくても、そこまで困りませんでした。
中学生くらいから、お金がないと困るようになったと記憶しています。社会人になったらなおさらです。

もし「今日から一週間財布を没収します!一週間後にお返しします!」といわれたら、100%の人が青ざめると思います。なぜなら、お金がないとなにも買えないですから。なにも買えないとなると、生きるのさえ困難になります。

人生において、お金や携帯が果たす役割は大きいけれども、その本質的な価値について考えさせられます。お金は必要不可欠なツールです。携帯は現代社会でのコミュニケーション手段として欠かせません。しかし、これらが人々に与える喜びや満足感は、はたしてどれほどでしょうか?

お金があることで得られる安心感や快適な生活は重要ですが、それが全てとは言い切れません。むしろ考えるべきことは、お金の限られたなかで、自分にとって本当に大切なものや心から楽しめることを見つけることではないでしょうか。ムダな贅沢や物質を追い求めるだけにこだわるのではなく、限られたなかで最大の喜びを見つけ、幸福を感じることがもっと重要だと思います。

また携帯も同じように、テクノロジーの進化によってわたしたちの生活は大きく変化しました。たしかにその恩恵を受けたことによって、安心感や快適を得られたことも多いでしょう。しかし、それがかえってストレスや情報過多に繋がっている場合も往々にしてあります。携帯を有効に活用し、いまある環境で楽しみを最大限に活かすことが、心の平穏を保つ秘訣なのです。

2.チームワークか?個人プレーか?

この番組で議論の的になり、全体の核の一つとなる問題があります。それはチームワークと個人プレーについてです。他人の意見を聞いたり、みんなと相談しあって決断したりすべきか、または誰かが自分の考えを独断で決め、他人の意見は無視したり、誰か一人がみんなのためになると思い込んで自分一人で頑張ろうとしたりする場面がでてきます。では、なぜそのようなシチュエーションが起こってしまうのでしょうか。

2.1時間の効率・行動の効率を気にし過ぎているのではないか?
わたしたちは往々にして、時間の効率を考えて、最短ルートで行動しようとします。例えば、地図アプリに誘導してもらう、食事をかき込んでまったく味わわない、スマホで写真を撮影して思い出を作る、電車やバス、タクシーなどの交通手段を多用するとなどが挙げられます。

また、行動の効率を考えて、最短ルートで行動しようとします。例えば、一人で全てを背負い込み、孤独に頑張ることが挙げられます。他人の意見を聞くことやみんなで相談し合うことは、新しいアイデアを得るうえで重要です。しかし、その過程で自分の考えや信念を犠牲にしてしまうことは避けたいものです。人生において、他人との関わりや他者の意見を取り入れることと、自分の信念を持ち続けることはバランスが求められます。どちらが正しいのか、そしてどちらがより豊かな人生を築く手助けとなるのでしょうか。

実はわたし自身も昔は、時間や行動の効率を気にし過ぎていました。わたしは計画通りに物事が進まないと、焦ってしまうせっかちなタイプです。たとえ集団行動をしてたとしても、目的地があらかじめ決まっているなら、まずそこに行きたいと思います。しかしなかには、目的地に着くまで寄り道するのが好きな人もいます。そういう人は、車でディズニーランドに行くつもりなのに、フジテレビ前を通過したらついテンションが上がってしまい、駐車して周辺を散策してしまうでしょう。しまいには、ダイバーシティ東京へ寄って、食事を済ませることもあるかもしれません。わたしは、このような計画から外れた行動が嫌いなタイプでした。

ただ、海外旅行に行くと、あることに気付くのです。それは時間の効率を考えなくてもいいし、計画通りに物事が進まなくてもいいのだ、ということです。自分が知らない土地に行くと、見るもの触れるものすべてが新鮮です。むしろ、迷子になったりあれこれ寄り道したりしながら目的地に辿り着くことが、醍醐味の一つだったりするんですね。しかも、一見すると遠回りになってしまったその過程は、まったくムダではないんです。

2.2目、頭、足で旅行を心から楽しんでいますか?
わたしたちが旅行に行く理由の一つに、「リフレッシュがしたい」があると思います。日頃の疲れを癒したいから、リフレッシュも兼ねて旅行に行く。それにもかかわらず、逆に疲れているときってありませんか?そうなってしまう原因は、受動的な旅行だからかもしれません。では、受動的な旅行とはどういうことなのでしょうか?

SNSで煌びやかな自分を演出するために、写真を撮影し投稿する。目的地までの道のりがわからないので、地図アプリを活用する。携帯を見ながら食事をしていて、まったく味わって食べていない。現地の観光地やグルメのほとんどを、ネット上のおすすめ情報を参考にしている。ずっと交通機関(地下鉄・新幹線・バス・タクシーなど)に乗って目的地に行き、ほとんど歩かない。

胸に手を当てて、よく考えてみてください。思い当たる節があるのではないでしょうか。旅行に行ったという事実はあるけれども、その過程が思い出せないことってあると思います。もったいないことに、「リフレッシュがしたい」という目的があったにもかかわらず、自分はなぜその目的地を選んで行ったかわからないのです。それに加えて、なぜそこで食事をしようと思ったのかもわからなかったりします。電車の乗り間違いによるハプニングなどもないから、ついつい平凡な旅行になってしまった。そんな経験が意外とあると思います。

わたしたちはもっと、目、頭、足で旅行を楽しむ必要があります。頭を使って計画を立て、足を使って現地に向かい、目を使ってさまざま視点で観光を楽しむ。そうすれば、本来の目的である「リフレッシュがしたい」旅行が達成できるのではないでしょうか。

3.外国語学習について

この番組ではスペインに向かう直前に、出演者みんなが教室でスペイン語を学びました。その中の一人が先生から指名され答えをいうときに、何度も間違えてしまいました。すると、その出演者は「恥をかいてしまった。みんなからバカだと思われているに違いない。もう旅行に行きたくない」と泣き崩れてしまいました。自尊心がボロボロに傷ついてしまったのです。

外国語を学習するとわかるのですが、自分はプライドが高いのかなあと思うことがたびたびあります。なぜなら、周りからバカだと思われたくないと感じてしまったり、みんなの前でミスしてしまうと恥ずかしいと思ったりするからです。もしかすると、誰しもが経験したことあるかもしれません。みんなの前で間違えたらどうしようという不安な感情、そして実際に間違えてプライドがズタズタにされ、面目丸つぶれになったときの何とも言えない感情。

わたしたちは、他人からの見られ方を異常なほどに気にしてしまいます。だからといって、わたしたちは自尊心を守るために、もうこれ以上恥をかかないようにするために、外国語学習を諦めてしまうのでしょうか?

これに対してわたしは、そもそも外国語の習得に対する考え方が間違えているのではないかと思います。わたしの考えでは、バカだと思われてからが、外国語学習の本当の始まりです。外国語を学ぶ過程で、わたしたちは「悔しい」という感情が欲しいはずです。この「悔しさ」が情熱にかわって、学習に火がつきます。絶対に習得してやろうと、モチベーションが高く保てます。

わたしは過去に、中国のとある会社でインターンシップしたことがあります。そのときのエピソードがまさに、「悔しさ」が情熱になりました。そのときに上司から怒られて言われたセリフはいまも忘れていません。

上司「きみ、他の外国人に比べて、中国語が圧倒的に下手!これまでの中国にいた期間、何してたん?中国語がこんなに下手なのに、いままでどこで何してたん?学校で中国人の友達を捕まえて、ちゃんと練習したほうがええで」

率直に言って、そういわれたときはムカついたし悔しかったけれども、たしかに事実でした。そういわれても仕方ないくらい的を射てました。そこでわたしは自らを律して、自分を変えなければなりませんでした。そう言われた日の夜から毎日、中国語の勉強時間を作って練習しました。空いている時間は日本語を話せない中国人の友達と食事をしました。友達の部屋に遊びに行き、その日に何があったかを報告しました。そのほかにも、参考書を何回もシャドーイングしたし、自作のノートを作成して毎日2時間ほど発音の練習をしました。会社では、上司と仕事について話し合ったし、上司の言うことひと言ひと言に耳をしっかり傾け注意して聞きました。

ちなみに、「海外にいれば現地の言葉がわかるようになる」という人はよくいますが、それはウソだと断言できます。わたしは自分の経験から言わせてもらうと、こう思います。日本にいようが海外にいようが、その現地の言葉に触れ続けていないと上達していかない、と。

わたしの場合は中国語の学習ですが、いままで試した学習法を簡単に紹介します。参考書で学ぶ。大学で授業を受ける。テレビで中国語を毎週見る。日中交流会に行く。学校の図書館で発音しながら書き殴る。家の部屋で発音の練習としシャドーイング。大学のゼミで中国人と会話する。中国のSNSで文章を投稿する。留学して学校でランゲージパートナーと毎週2時間の特訓。留学先で韓国人の友達と毎日テスト形式で競争。ネットの友達を作って会話する。留学先で中国人の友達と食事。留学先の大学で日中交流会。中国のとある会社で長期インターンシップ。中国人の多い工場でバイト。中国や台湾のドラマ・バラエティ・ネットテレビを見る。中国語の音楽を聴く。HSK試験と中国語検定を受験。中国語の授業で発表)

つぎに、外国語の習得の仕方に対する考え方が間違えているのではないかと思います。わたしの考えでは、どう学習するかが問題なのではなく、勉強時間を確保できて継続していけるかが問題だと思います。

どう学習するかに焦点を当てると、「短期間で習得するにはどういう方法で学べばいいか」を探してしまいます。どうすれば手っ取り早くラクに学べるか、どういう学習法ならば時間を使わずに済むか。それに目を向けてしまうようになります。わたしは中国に留学したことがあるため、多くの人にこう言われてきました。「留学したから語学ができてあたりまえでしょう」と。みなさんのなかにも、そう思う人が少なくないかもしれません。しかし実は、これがあたりまえじゃないんです。

実際にわたしは、中国語を習得する過程で、さまざまなやり方を試しました。さきほど上記で一部をご紹介した通りです。そこに、多くの時間とエネルギーを費やしました。その結果として、習得したといえるレベルにまで達しました。もちろん、ネイティブスピーカーや中国で長らく生活している日本人の先輩方からすれば、「君の中国語はまだまだ甘いよ」というレベルなのは間違いありません。ただ、どう学習するかが重要なのではなく、自分に合うやり方をいろいろ試していったり、多くの時間を使って継続させていったりすべきだと思います。

ではなぜ、外国語の学習は継続するのが難しいのでしょうか?それは、目的と手段が間違えているからではないかと思います。継続できない人が学習する理由に、就職や転職に有利になるから、海外旅行で活かしたいから、外国の方とコミュニケーションをとってみたいからなどがあるでしょう。ただ問題点として、モチベーションが続かない、時間がない、独学の限界を感じる、発音に不安があるなどが浮かび上がります。

ただ単に学ぶことが目的なのではなく、実際にその言語を使いたいという目的を持つことが重要です。
なぜなら、目的が明確であれば、そのための手段も見つかりやすくなるからです。ですから、外国語を身につけていったい何がしたいのか?を考えてみましょう。外国語は手段であって目的ではありません。語学の習得はゴール地点ではなく、あくまでも何かを成し遂げるための手段、ツールでしかないのです。

あなたはきっと、外国語ができるようになって、何かやりたいことがあるから学ぶわけですよね。例えば、アメリカでビジネスをしたいから、英語を身につけたい。好きな中国人の○○さんと話がしたいから、中国語を身につけたい。韓国語で書かれたあの書籍を読みたいから、韓国語を身につけたい。スペインで駐在することになったから、スペイン語を学ばなきゃ。

このような目的があるからこそ、努力して歯を食いしばって続けることができます。外国語を身につけたあとの大きな目的とモチベーションがあるからこそ、本気で学習を継続できるし、スキルが自分のものになります。外国語学習において、まず現状を正確に把握することが必要です。自分の語学力や学習環境を知り、それを踏まえて目標を立てることによって、より具体的で実現可能な計画が立てられます。そして、目的にあった学習手段を、選択することが大切です。

目的と手段を決めました。そして、現状を知ることができました。そうなったら、次にどうすればいいでしょう。それは、切羽詰まった状況に自分を追い込むことです。外国語学習の成功には、切羽詰まった状況が効果的なことがあります。外国語に限らないですが、なにごとも上達する一番の環境は、切羽詰まって必要に駆られることです。とくに外国語において、はじめて海外に降り立ち、空港でどうしたらいいのかわからず、だんだんと日が暮れてくる。このような苦い経験をしてはじめて、必要に駆られた必死の努力が本気でできるようになります。

外国語にふれる時間量を増やし、意識的にその環境を創り出すことが大切です。海外にいれば環境は整っているので、人に触れるだけでいいかもしれません。しかし日本にいると、外国語にふれる時間自体が限られてしまうでしょう。そうは言っても、そのような環境でもやれることはあるのは事実です。それにはお金を投資するのが手っ取り早いと思います。例えば、語学学校またはオンラインスクールに申し込んでしまう。参考書を何冊か購入し、毎日5ページずつ進めるなどは、すぐにパッと思いつきます。こうして自分を追い込み、限界に挑戦することで、意欲が高まり、効果的な学習が可能になります。成功への道のりは決して簡単ではありません。目的をしっかりと見据え、効果的な手段で挑戦することで、充実した外国語学習が実現できるでしょう。

あらゆる行動は現状を確認するところから始まります。空いている時間、勉強する部屋など、現状の環境を確認して、そこから計画を立てていく。気合いや気持ちだけで乗り切るより、現状いまどこが問題なのかをまず認識しましょう。なんとなくの感覚で始めたら、なんとなく問題が浮かび上がって、なんとなく問題を素通りすることになります。

【内容】
・ガイドの役割とは?
一人ずつ仲間を迎えに行くべきか?(お互いに世話し合い関心を持つべき?)→互相照顾=私のことに関心を持って気に掛けろ?
旅行で食事が遅い人はダメなのか?
組織の感覚・雰囲気は大切にすべきか?

・外国語学習の恐怖
みんなの前で間違える恐怖感・ミス=恥ずかしいことと感じる・プライドが傷ついたと感じる
→他人からの見られ方を気にする(バカだと思われたくない・つらい気持ちになる)

・準備段階
期間中に必要な洋服(若者)・食べ物が必要な人(老人)
こだわりのグッズ・手土産・健康美容グッズなど(個性)
スーツケースへの荷物の入れ方・整理の仕方(個性)
薬・シップ・ゲーム・旅行雑誌などもしものためのもの(個性)

・当日集合
集合時間に間に合う人・間に合わない人(他人への尊敬or自己中心的な人)
お金はいつどこで現地の通貨に換金すべきか?(前もって・当日・現地で・銀行など・空港・現地のどこか)
メモは紙にすべきかorデジタルでもいいか
お金はそんなに大切?携帯はそんなに大切?

・機内での過ごし方
寝る・旅行雑誌で事前学習・読書・日記・台本読み・映画鑑賞・食事

・現地での出来事
他人の意見を聞く・相談し合うVS自分の考えを独断で決めて他人の意見は無視・一人でみんなのためだと思い込んで頑張ろうとする
乗り物酔い・バス停留所の場所探し・ホテルなど目的地探し・タクシーの捕まえどころ

・ホテル内での出来事
予約ホテルに満足できないときどうする?(女5人男2人の部屋割りのなか3人部屋と4人部屋を予約済)
次の日のスケジュール確認・集合時間の相談

【課題解決の例】(番組内より)
・ガイドの役割とは?
・組織の感覚・雰囲気は大切にすべきか?
・どうすれば外国語を習得できるか?
・どんな荷物をどのようにスーツケースへ詰めればいいか?
・集合時間に遅れないようにするためにどうすればいいのか?
・お金はいつどこで現地の通貨に換金すべきか?
・機内ではどう過せばいいか?
・アクシデントが発生したらどう解決すべきか?
・乗り物酔いしたらどうすればいいのか?
・予約したホテルに不満だったときどうする?
・次の日のスケジュール確認はいつどこですべきか?

【疑問点】
ガイド役にしか(役割を担って責任感を背負った人)わからない気持ちVS特殊な役割がなく文句ならいつでもいえる人
ex)交通手段、ホテルの予約

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