異文化理解と協力で築く成功への新しい架け橋

中餐廳第1季第5期(The Chinese Restaurant Season Ⅰ)

【レギュラー陣】
趙薇、黄暁明、周冬雨、張亮、靳夢佳

【番組情報】

湖南衛視、2017年7月22日~2017年9月30日、毎週土曜日22:00、全11回放送、冠スポンサー:立白

“一帯一路 “構想は、その発足以来、国際社会から積極的な反応と幅広い支持を得て、構想から行動へ、ビジョンから現実へとその建設を変えてきました。今回、番組制作チームは「中国発、世界行き」という核心を番組作りに盛り込みます。従来スタジオ収録での料理番組の制約を取っ払って、「チャイニーズレストラン」をソースに中国の食文化をアピールします。

「中華料理店」は、世界中に客観的に存在する食のシンボルとして、海外旅行者の心に深く根ざしているのです。番組タイトル『中餐廳』は、中国料理の誇りを強調し、世界の華人・華僑の心の琴線に触れるきっかけとなるようにとの思いが込められています。

【番組カテゴリー】
経営リアリティ番組

【番組形式】

この番組は、5人の若手パートナーがタイのコー・チャンにある中華料理店を20日間経営します。
毎回ゲストを招いて助っ人として登場させ、店内で中国の味を出すという内容です。

・番組背景

「一帯一路」が提案されて以来、国際社会から積極的な反応と広範な支持を得ています。その構想は理念から行動へ、ビジョンから現実へと変化し続けています。この度、番組制作班は「中国から始まったが世界に属する」という核心をテレビ番組の制作に融合させたいと思います。従来のスタジオ内美食番組の枠を超え、「中華料理店」を起点として中国の美食文化を推進します。

「中華料理店」は世界中どこにでも実際に存在する食のシンボルであり、海外に暮らす人々の心の奥深くに入り込んでいます。番組が「中華料理店」と名付けられたのは、中国の美食に対する誇りを際立たせ、中国人だけでなく世界中の華僑や華人の感情の共鳴を呼び起こすことを目的としています。

・番組制作

「中餐廳シーズン1」では、出演者たちに与えられたのは、装飾が完成し基本的な経営設備が整ったセットだけでした。開業資金と小遣いを受け取ったあと、5人の出演者は自分たちの食事を自分たちで解決するだけでなく、5人だけの力でこの中華料理店を経営しなければなりませんでした。台本がないため、彼らは番組で次に起こることを予測できません。実際の状況に応じて、自分たちの経営戦略を変更するしかありませんでした。同じように制作班も彼らの次の行動を予測できず、撮影期間中はいつもそばで待機していました。ランダムな行動に直面し、制作班は撮影チームを可能な限り調整し配置するしかありませんでした。

また、番組には大物ゲストを加えませんでした。レギュラー陣と化学反応を起こす人物を選び、視聴者により多くの生活の美しさを見せることを選びました。最も重要なのは、ゲストのリアリティを保持することです。すべての制作スタッフは彼らと話をしてはならないという規則がありました。さらに、制作班はゲストがケンカを起こしてはならないと規定しています。

番組では、鍋、フライパン、調理器具、調味料、原材料などは自分たちが自ら購入する必要があります。料理の注文、試食、呼び込みなども彼らの重要な任務です。そして、「美食+美景」の二つの要素が番組全体を通じて織り込まれます。

・番組特色

制作班は「中華料理店」の看板に基づき、芸能人体験型の新ブランドを創出し、中国の美食を宣伝します。それとともに、芸能人が経営の「難しさ」を体験します。ゲストがどのように困難に直面し、それをどのように克服して視聴者に喜びをもたらすかを見せます。これはすべて、海外で中華料理店を経営する芸能人から始まり、中国文化を最大限に推進し、伝統的な要素を提示することを目指しています。

通常の経営活動に加えて、一連のプロモーション手法を用いてレストランの知名度を高めます。出演者は言葉が通じない状況で外国で生きるだけでなく、資金が限られています。そして、経験が不足している状況でレストランをスムーズに運営し、自己を超えて料理の腕を披露し、美食を通じて文化を伝えなければなりません。

・番組の目的

実はずっと、ある場所に長く滞在したいと思っていました。しかし、仕事が忙しすぎるんです。旅行したり、ある場所を理解するには、その地に溶け込む必要があると常に感じています。それは一種の理想です。いま、それを実現するのはかなり難しいと思います。最も重要なことは、以前にやったことのない何かを試みることです。なぜなら、私は新しいことに挑戦するのが好きだからです。ただし、そのような活動が自分にとって有益または意味があることが最優先です。

【ルール】
・オープン8日目
・タイの芸能人3人がゲスト(MIKE ANGELO、Hongyok、Boat)

【意識すべきこと】
選択する
異文化理解

【差別化】
多くの人は、多くの人々は自分の文化に根差した観点で物事を見ていて、自分の文化のレンズを通して相手を見ることが標準となってしまい、それをもとに判断をしたり判断を誤ったりしてしまう。分たちの文化の世界の見方は、あまりにも当然で一般的なため、別の文化には別の見方があると想像するのが難しい。だから、相手と自分の文化の違いを理解して、誰もが心地良く良いパフォーマンスを出せる環境を作り出せるようにする必要がある。

あなたはどうしますか?

【考えるべきこと】

前提条件
「状況」
毎日の生活費が限られている・未知の土地・自国の言葉が通じない環境
「人」
異なる世代で構成された組織
「獲得したいもの」
ルーティンから脱却した幸せな生活
新しい経験
新しい人間関係の構築
コミュニケーションの重要性

【注目すべき焦点】

1.異文化理解

これまで4回にわたって放送し、飲食店のオープンから7日が経過しました。順調に売り上げもあがり、飲食店を経営することにようやく慣れてきたように見えます。しかしながら、ひとつ重要な目的が達成できていません。それは、肝心なお客様が来ていなかったことに気付いたことです。何を隠そう、現地のタイ人のお客様が一人たりとも、未だに来店してないのです。これでは、番組最大の目的が無視されています。視聴者目線からすると、なんのためにタイで撮影しているの?と感じてしまうわけです。

では、そもそもタイ人が来店しなかった理由はなぜなのでしょうか?一般的に考えると、中華料理店を経営するというビジネスですから、宣伝が足りないとか営業に回っていないなど、考えられるさまざまな理由があると思います。看板を設置すればいい、チラシを配布すればいい。そのようなマーケティングが頭に浮かぶでしょう。

ただ「異文化」という目線から根本的な原因を考えてみましょう。すると、現地のお客様が来店していなかった原因は、異文化への理解が足りてなかったからということが挙げられます。

つまり、現地の一般大衆の文化に触れていなかった。そして、彼らの希望や期待を理解して反映してなかった。そのようなことが考えられるわけです。例えば、日本で中華料理が受け入れられているのはなぜかを想像してみてください。味を日本人好みにちょっと寄せているから受け入れられやすいという理由が考えられそうではないですか。だから、中華街で食事をする日本人がいるんです。

それとは別に、近年池袋に店が増えている本場の味いわゆる「ガチ中華」を想像してみてください。あそこに行くとわかりますが、来店している人って中国人やごく一部の熱狂的な日本人です。ガチ中華は、油っこいものだったり辛くて食べるのが難しいから、大多数の日本人が来店できないようになっています。それにガチ中華では従業員さんが中国人の割合が多いです。私自身も行ったことがあるのでわかるのですが、日本語ではなく中国語で接客してきます。

そのことをこの番組に変換して想像してみてください。「こちらは中華料理をタイで広めたいと思っています。だから、あなたたちは中華料理を食べないといけませんよ。」と突然いわれたらどう思いますか。普通の人なら「えっ?なんで食べなきゃいけないの?」と思います。「わたしはタイ人だしタイ料理を食べて幸せを感じているよ」「ぼくはどっちかというとイタリア料理のほうが好きなんだよね」という人がいてもおかしくありません。

「どうして中華料理を食べないといけないの??」

お客様はそのメリットや理由が欲しいわけです。メリットや理由がないにもかかわらず、何も考えずに行動するわけがありません。

異文化交流の手段として、出演者たちがタイでチャレンジしたことは英語で接客したことでした。英語でオーダーをやりとりしたり、メニュー表には英語と中国語で記載してあったり。しかし、違和感を感じませんか。日本のとある中華料理屋に入店したら、あいさつから、メニュー表、食べ方の説明、会計まですべて英語か中国語でされたとしたらどう思いますか。「この店は明らかに日本人をターゲットとしていないな」と思いますよね。

もしタイ語のあいさつを少しでも勉強したら、どうだったでしょう?おそらく親近感を抱くかもしれませんよね。英語と中国語に加えて、タイ語で書かれたメニューを作っていたら?なんとなくどんな料理か見当がつくでしょう。さらにもう一歩進んで、メニュー表に書かれた料理がどんな料理か想像しやすくするため、料理名に写真を付け加えたら?それが美味しそうで興味があるかどうかわかりやすいでしょう。

自分の強みをもっと発揮できていたら?お客さまにも仲間である従業員にも、「わたしにはこんなことができる。だからここにいることが重要なんだ」とアピールできるでしょう。タイでの知名度を利用していたら?お客様にこの機会を逃すまいと来店させることができるでしょう。

中国料理を広めることに限らず、海外の地で自国の文化を広めたいと思うのならば、現地の文化を学んで活かす必要があります。そうしないと、目標としている結果には到底辿り着かないでしょう。そのため、異文化を素早く学ばなければなりません。

異文化を学ぶチャンスを掴むことは、重要なことだと思います。例えば、その国の言語や文化、マナーなどが考えられます。それらを学ぶには常日頃から意識すること、継続して学ぶ意欲があること、好奇心や興味を持つことによって、異文化をより深く理解できるようになります。

それを裏付ける証拠として番組では、タイ人のゲスト3人がなんとこれを実践していたのです。彼らは自分が知っている範囲内で中国語を話しました。別にペラペラでなくても構いません。また、3人ともが歌手ということで、中国語の歌を歌いました。芸能人として中国の仕事が舞い込み、実際に中国に行ったときの話をした人もいました。中国料理を食べました。中国を訪問したときに絶対に食べる料理について話しました。

それだけにとどまりません。彼らは1話ゲストとしてその日の撮影に参加し、店舗スタッフとして働きました。店の前を通りかかった観光客に向かって、呼び込みをして宣伝しました。お客様が来店すると、オーダーを取りました。ときには特別に、歌を披露してファンサービスを行いました。

それに加えて、異文化理解には、自分の特技を活かすことも重要な役割を果たします。とくに番組で目立っていたのはマイクアンジェロ(MIKE ANGELO)の行動です。お客様に料理を持たせるとき、歌を歌ったり楽器を弾いたりして待たせている時間を有意義な時間に変換しました。現地での自身の知名度を利用し、客の呼び込みをしました。お客様が注文するとき、英語、中国語、タイ語で柔軟に対応しました。

異文化理解を意識することで、思考から行動、そして結果までもがよくなるのです。異文化理解もやはり他人目線の行動です。自分がどういう行動をとれば、彼らの感情は動くのかな。現状は何ができていないから、彼らは来店しないのかな。相手の立場にたって物事を考えることで、自分が本当にやるべきことが見えてきます。

このように異文化理解をするためには、新しい人間関係、まったく新しい価値観や考えを持った人との出会いが必要です。その人たちと協力し、助けあい、困難を乗り越えることによって、新しい結果が出ます。

今回は、中国人がタイで飲食店を経営し困難に陥っているときに、タイの芸能人が彼らとともにその困難を乗り越えることにストーリー性があるわけです。中国人側としては、店のどこをどう改善したらいいのかわからないし、今の自分たちの実力ではどうにもならないから助けてほしいことがあります。それに対して、タイ人側は素早く課題を察知して解決することによって、店が改良していきます。

そのためには、自分たちとは異なる価値観あるいは思考を巡らせている人に出会うことを怖れないでください。その人たちと協力し助けあうことでしか、新しい結果が生まれません。そうですよね。自分たちとはまったく同じ価値観や思考を持つ人に出会っても意味がないわけです。なぜなら、現状が良くないのに同じ思考の人と協力したところで、変わらず同じような結果しか生まれないのですから。

異文化理解をぜひ意識してみてください。

【内容】

・毎日進歩している感覚が大切
→毎日スキル、技術、能力が高まる感覚
→少しの進歩がのちに大きな進歩に
・人は理由が欲しい
→理由を聞いて納得したい
→「なんで?」に答える、理由に納得したいし納得すれば次に進める
→論理が必要(理由はある程度来て党でもいいかも)
・タイ人のお客様が来なかったわけは異文化理解が足りてなかったから?
→現地の一般大衆に触れていなかった、彼らの希望を理解して反映してなかった⇒草の根運動不足
→少しでも言葉を勉強する、英語中国語+タイ語メニューを組み込む+写真付きメニューを作る、自分の強み、知名度を利用する
→中国料理を広める+現地の文化を学んで活かす【結果】
・異文化を学ぶチャンス(言語、文化、マナーなど)
→意識、学ぶ意欲、好奇心、興味
→タイ人ゲスト3人は積極的に中国語話す、中国語の歌を歌う、中国に行ったときの話する、中国料理を食べる
⇒新しい人間関係・まったく新しい価値観や考えを持った人との出会い、協力、助けあい・新しい結果が出る
・自分の特技を活かす
→マイクアンジェロ:歌や楽器(料理を持たせるとき)知名度(客の引き寄せ)言語(注文オーダーのとき、英語中国語タイ語)
→自分の強みって何?
→それを使うタイミングは?

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