「なんで中国人って、あんなに声が大きいの?」
これは、私が以前ずっと抱えていた“日常の小さなストレス”でした。
東京の駅の構内や観光地、電車の中などで、中国語が聞こえてくると、ふとした瞬間に「うるさいな…」と思ってしまう。
でもそれって、差別意識とかじゃなくて、純粋に「なんでこんなにボリューム大きいんだろう?」という疑問だったんです。
この記事では、
✅ なぜ中国人の声が大きく感じられるのか
✅ 実体験で見えてきた「本当の原因」
✅ そこから気づいた“日本人の思い込み”
✅ そして、文化の違いとどう向き合えばラクになるのか
をまとめました。
なぜ「うるさく」感じるのか?3つの原因を体験から分析
【1】中国語そのものが“耳に刺さりやすい構造”をしている
最初に気づいたのは、中国語の音そのものが日本語と全然違うという点です。
たとえば、ある日、鎌倉の小町通りを歩いていたとき。すぐ後ろから聞こえてきた中国語がやけに耳に残って離れませんでした。
そのとき思ったんです。
「これ、内容じゃなくて“音”が強すぎるんじゃないか?」
調べてみると、中国語には「破裂音」「摩擦音」「声調」が多く、ひとつひとつの音がはっきりしていて、響きやすいんです。
つまり、音の密度や強調が、日本語より圧倒的に高いんですね。
これが、私たちには「大きな声」「喧嘩してるみたい」に聞こえる理由の一つでした。
【2】文化的に「大きな声でハッキリ話す」ことが好ましい
もう一つの要因は、中国では「声が大きい=正直で誠実」という文化的な価値観があること。
私は以前、中国出身の友人と何度か一緒にカフェでおしゃべりをしていたのですが、毎回感じていたのが「声がでかい(笑)」ということ。
でも、彼いわく
「中国では“ちゃんと自分の意思を伝える”って、すごく大事なんだよね。声が小さいと“何考えてるのか分からない人”って思われちゃう」
なるほど、と思いました。
つまり、中国では「察して」「空気読んで」ではなく、伝えてこそ信頼されるという文化がある。それをそのまま日本で実行すると、「空気を読まずに大声でしゃべってる」と映ってしまう。
【3】「郷に入っては郷に従わない」のは“自信”の裏返し
「でも、ここ日本なんだから、もう少し静かにしてほしいよ…」
これ、私も思ってました。何度も。
とくに地方旅行で感じたのは、青森などでも中国語が飛び交っていて、「いや、なんでここでそんなに声を張って話せるの?」と不思議になる場面が多々ありました。
でも後になって気づいたのは、彼らが「悪気なく」そうしているということ。なぜなら、自分たちの文化に自信があるからです。
中国は巨大な経済力、長い歴史を持ち、自国文化に誇りを持っている人が多い。そのため「自分たちのやり方を通して何が悪いの?」という意識が、無意識レベルであるんだと思います。
体験から生まれたひとつの仮説
「中国人=うるさい」の裏には、「うるさく聞こえやすい音」と「文化的な声量の価値観」が重なっていました。
でもそれだけでは説明がつかない、と思っていたとき、ある仮説が浮かびました。
それが
「うるさく感じる側の“聞き方”にも偏りがあるのでは?」ということです。
実は「自分たちの基準」だけで見てしまっている日本人
たとえば、私たちは「静かにする=マナーが良い」と思いがちです。
電車の中で静かにスマホを見る、会話も小声で…が「正しい」とされる文化。
でもこれって、世界的には実は少数派です。
欧米でも中国でも、公共の場で普通に会話するのが当たり前。つまり、「声が大きいこと」より「声をひそめすぎる」ほうが違和感だったりする。
そう考えると、「文化の違いを“マナー違反”とすぐに捉えるのは、日本人側のバイアス」なんですよね。
じゃあ、どう向き合えばいいの?
わたし自身が実践してみて、心がラクになった“3つの解決策”を紹介します。
【1】「これは文化ギャップ」とラベリングするだけでイライラが減る
あの大声が聞こえてきたとき、「マナーが悪い!」と思うのではなく、
「お、これは文化の違いだな」と頭の中で言い換える。
それだけで、驚くほどストレスが減ります。
「悪い」ではなく「違う」と捉えるだけで、気持ちに余裕が生まれるんです。
【2】“具体的に嫌だったこと”を言語化するクセをつける
例えば「うるさかった」だけじゃなく、
- 会話のボリュームが大きすぎて注意喚起が聞こえなかった
- 撮影禁止の場所で写真を撮っていて不快だった
など、何がどう困ったのかを自分の中で明確にしておくと、感情が整理されます。
【3】もし近くにいるなら、勇気を持ってやんわり注意してみる
わたしも一度だけ、観光地で「もう少し声を下げてもらえますか?」と伝えたことがあります。
簡単な中国語+ジェスチャーでしたが、伝わりましたし、意外とすんなり声を小さくしてくれました。
「どうせ無駄」と思い込まずに、小さなアクションを取ってみることもときには大切です。
中国語が話せない人は、英語でもOK。英語で伝えることで「あれ?日本人は英語がわからないって聞いたけど?」と驚かれ、逆に尊敬されるかもしれません。
おわりに:「うるさい」の奥には、世界がある
観光地で中国語が飛び交う光景は、これからも増えていくでしょう。
そのたびに「またかよ…」と思うか、「あっ、また文化ギャップ発見」と思えるかで、自分のストレスは大きく変わってきます。
大切なのは、違いに気づいて、そこから学ぶ姿勢かもしれません。
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