「常識が違う」と頭では分かっていても、実際に並んでいて割り込まれたら…やっぱりイラッとしますよね。
私も中国での留学中、空港やレストランなどで何度もそんな経験をしました。
ある日、チェックインカウンターで順番を待っていたときのこと。
突然横からすっと入り込んできた中国人のご夫婦に、私は思わず「え?今、私の番では?」と心の中で叫びました。
「まあ文化が違うから…」と理解しようとはしていても、感情が追いつかない。そんなことが続きました。
でも、その後中国の友人や現地のスタッフと話すうちに、背景にある文化的な理由を知ることができたんです。
中国人が割り込む3つの文化的背景
- 「出し抜くことが生き残る術」という価値観
改革開放以後の激しい競争社会では、前に出ることが成功の鍵とされてきました。 - 「個よりも家族単位」の行動
家族を守るためなら、多少ルールを無視しても当然という意識もあります。 - ルール浸透の過渡期にある社会
一部では並ぶ文化が根付いてきてはいるものの、地域差や年代差も大きく、完全ではありません。
こうした背景を知ることで、「あの行動には悪意がなかったのかも」と視点が変わりはじめました。
そして気づいたのは、「ムカつき」の原因の多くが、自分の“当たり前”を基準にしていたことでした。
異文化との付き合いにはストレスもありますが、見方を変えると、自分自身の価値観を見直すきっかけにもなります。
「違う」って、面白い。
そう思えるようになってから、中国人との付き合いが少しだけラクになりました。
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